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災害備蓄品を寄付したい!StockBaseのマッチングプラットフォームを利用してみた

日新火災withCaNdayでご紹介した、株式会社StockBaseが手掛ける企業の備蓄品やノベルティ等の寄付先マッチングプラットフォーム。日新火災で、実際に利用した裏側をご紹介したいと思います。


きっかけ

遡ること5月中旬頃。編集部へ社内から1件の相談が舞い込みました。

「期限間近の災害備蓄品である水が東京本社とさいたま本社合わせて、368箱。入れ替えにあたって、サステナブルに有効活用できないか。」

ちょうどその頃、編集部では、StockBaseの関さんや菊原さんと取材の連絡をとり合っており、日新火災の災害備蓄品の在り方も考える必要があることに気がつきました。
日新火災の災害備蓄品は、拠点ごとに年に1度見直しを行っています。見直しの際、期限間近の備蓄品については、拠点ごとに処分もしくは寄付、社内配布等の方法をとっていました。

StockBaseのお2人への取材と災害備蓄品を見直す時期がちょうど重なった良きタイミングということで、寄付先マッチングプラットフォーム※を利用してみることにしました!

※社内の備蓄品やノベルティ等をStockBaseのプラットフォームに一定期間掲載することで、寄付先を探す手間なく必要とする団体等とマッチングすることができるもの。

段取り:何から始めるのがよいか?

StockBaseと所定の手続きが終わった後、スケジュールを計画し段取りすることにしました。

この3ステップが重要な要素となると感じました。特に③の具体的な発送日を決めることは、発送するものが多い場合、作業日を特定しておく必要がありますし、何よりも発送日から逆算してマッチング期間を決めることができます。

それでは、それぞれのステップをみていきましょう。

①期限間近の備蓄品の数量確認

おおよそ1年以内に期限切れが到来するものをピックアップ。東京とさいたま本社で下記の備蓄品をマッチングサービス利用することにしました。

StockBaseの菊原さんに提供NGの備蓄品があるかどうか聞いたところ、「マッチングに出せる条件は2つ。1つめは新品であること、2つめはお渡し時点で1カ月以上残存期間があること。これに当てはまらないものはNGとなります。」とのことでした。
また、特徴的だと感じたのは水だけでもマッチング利用可能ということ。水は一般的には「社員人数×最低3日分(9リットル)」保管する必要があるため、1番量が多いです。
私たちがマッチングを利用した時期は夏。水に関して、夏場は他の季節よりも需要があるということでした。

②保管場所の確認

日新火災の備蓄品の保管場所は、物や購入した時期ごとに保管・管理しています。大量の備蓄品を1ヶ所に保管することが難しく、社内のいろいろな場所(倉庫等)に分けて保管しています。
スムーズな発送をするためには、ある程度事前にまとめておく必要がありました。この作業もなかなか大変です。そのため、次のステップである発送日は、まとめるための棚卸作業期間を設けたうえで、設定することにしました。

③具体的な発送日を決定

東京本社とさいたま本社の備蓄品の棚卸作業期間を考えると、おおよそ1か月後の発送日を設定し、1カ月の間のおおよそ1週間程度をマッチング期間とすることに。

この3ステップの後は、車両制限や作業可能時間といった施設情報を確認することや、マッチング先数の上限等を決めることは特筆的だと感じます。そこさえ決まってしまえば、StockBaseさんが配送方法について一番よい方法を検討してくださり、マッチング期間が開始します。

マッチング後:配送・受け渡し

子ども食堂や社会福祉活動団体、外国人留学生施設等といった11団体とマッチングし、配送・受け渡しの日。事前に棚卸作業として、今回配送する分の備蓄品を集約していました。

<東京本社の様子>

集約された備蓄品
運搬の手伝いをする様子
トラックへ積載中

<さいたま本社の様子>

集約された備蓄品
さらに別場所でも集約された備蓄品
トラックに積載中

後日談:受け取った団体からの声

後日StockBaseから受け取った団体からの声を掲載したレポートを頂戴しました。団体からの声を一部ご紹介します。

「お⽔、本当に助かります。⼦どもがよろこんで飲んでいます!」⽔道⽔が苦⼿でいつも買っていますが、物価⾼で困っていました。本当に助かります。」
「お料理にも使っています!美味しく出来上がります!」
など、団体で配布された際にお受け取りいただいた個⼈の⽅から沢⼭のコメントをいただきました。

感想:利用して感じたこと

実際に、マッチングプラットフォームを利用し、これだけの量の備蓄品を必要としている人たちがたくさんいるということに驚きました。はじめは、「災害備蓄品を必要とする人は本当にいるのか?」「もし万が一全件マッチングしない場合の備蓄品の処分方法も考えなければいけないのか?」「寄付せずに処分するということもあり得るのか?」等、様々なことを考えていました。しかし、無事全件マッチングが完了し、受け渡しも完了。心配はとりこし苦労に終わりました。そこで、StockBaseの関さんと菊原さんがお話ししていた「誰かにとって不要なものだとしても、誰かにとっては必要なものになる」ということを改めて考えさせられました。だからこそ、私たちは今目の前にある物の価値を、自分たちの物差しだけで考えるのではなく、幅広い目で考えなければいけないと感じます。

今回の記事を通して、災害備蓄品を見直す際には処分するだけでない寄付・寄贈も選択肢に入れてもらえると嬉しいです。

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