ラップのゴミをどう減らす?繰り返し使える&自然由来のエコアイテムを使ってみた!
食品の保存や、温め、冷凍など……。
食品用ラップは、キッチン用品として欠かせないグッズですよね。かくいう筆者も、ご飯やお肉を冷凍する際にとても便利なのでよく使っています。
ただ、この食品用ラップを1回使ってすぐ捨てるのは「もったいない」と感じるのは、筆者だけでしょうか。確かに、汚れてしまった時はすぐに捨てることができ、新しい食品用ラップを使えばいいので、とても便利です。
ですが、世界中でプラスチックによる海洋ゴミが問題となる中、使い捨ての食品用ラップに代わるアイテムは何かないのでしょうか……。
そこで今回は、「食品用ラップゴミを減らしたいが、どうしたらいいのか?」「食品用ラップに代わるものって、例えばどんなものがあるの?」「何をチョイスしたらいいか分からない!」といったモヤモヤを一緒に考えていきたいと思います。
食品用ラップはリサイクルが難しい?
食品用ラップは、リサイクルが難しいとされています。理由として、食品を包装した後、多くの場合汚れることから、燃えるゴミとして排出されるためです。
自治体にもよりますが、そもそも食品用ラップが汚れていても汚れていなくても、燃えるゴミで出すよう指導している自治体もあります。
食品用ラップをエコに!こんな優れものがあるんです
とはいえ、食品用ラップをすぐに捨てることに抵抗があるのは変わりません。多くの活用方法がある食品用ラップを、少しでもエコに。食品用ラップに代わる優れものを実際使ってみました!
1個で6役?スタッシャ―
電子レンジ、オーブン、湯せん調理、冷蔵、冷凍での保存の他に、キッチン用品としてではなく、ポーチとしても使える「stasher(スタッシャー)」。色や形も様々で、用途に合わせてお気に入りのスタッシャーを使うことは、楽しそうですね。スタッシャーは食品用品質として認められている、100%ピュアプラチナシリコーンでできており、繰り返し使っても劣化することはありません。
筆者は、シリコンをオーブンに入れることに少々抵抗があったのですが、問題ありませんでした。入口が大きく開くため、物も入れやすく洗いやすい構造で、筆者のお気に入りです。
普通の食品用ラップと変わらない使用感!でも“土に還る”ラップ
生分解性100%の「土に還るラップ」というものもあります。
とうもろこしやジャガイモのデンプンから作られたPLA(ポリ乳酸)を使用して生産され、特定のコンポスト環境下であれば180日ほどで土に還るようです。使い心地は普段の食品用ラップとほぼ変わらず、「これは土に還るラップ」と言われるまで気づかないほどでした。
正直なところ、土に返すには多すぎるぐらいラップを使う機会があるので、ラップゴミ自体を減らすことは難しいかもしれません……。
ただ、普段の食品用ラップを使う時よりも、石油由来のものではないので「地球に優しいことをしているかも!」と思えるのは嬉しいポイントでした。
お好みのサイズや色で手作り可能!みつろうラップ
みつろうは、蜂の巣から採取した「ろう」のことで、布をみつろうでコーティングしたのが「みつろうラップ」です。みつろうラップは、洗って繰り返し使うことが可能で、ゴミを減らすことができます。
四角いタイプが多く見られますが、筆者が台湾へ旅行した際に見つけたみつろうラップの中には、縁にゴムが入っていてシャワーキャップのような形をしているものもありました。
みつろう自体は、通販や東急ハンズ、loftなどで手軽に購入することができるので、みつろうラップを自作することも可能。お気に入りの布で「マイみつろうラップ」を手作りするのも楽しそうですね。
これ1枚で3役!The Wrap
「The Wrap(ザ・ラップ)」は、食品用ラップと同じ用途に加えて、-40℃~235℃まで使用できる耐寒、耐熱性に優れています。また、伸縮自在のため、どんな形状の容器もピタッと覆うことができます。食品用ラップを使おうとしたら、残りが少なく覆えなかった……なんてこともなくなりますね。
アルミホイルやクッキングシートの代用も可能なので、さらに多くのゴミを減らすことができます。
終わりに
いかがでしたか?
薄く透明で中身が見える、耐熱性に優れている、品質を長期間保つなど……このような特性は、様々な場面で活躍します。
しかし、大量生産・大量消費されると、どうなってしまうでしょうか?
毎日使う食品用ラップを、すべてエコな商品に変えることは難しいかもしれませんが、適材適所に取り入れることで、ゴミを減らすことができます。
世界中で様々な工夫がされたラップ代替商品、皆さまも是非取り入れてみてください。