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“ウェルカメよっかいち“海岸清掃に参加しました!

11月5日に、“ウェルカメよっかいち”吉崎海岸の定期海岸清掃に参加しました。今回は海岸清掃に参加した様子をご紹介します。

 ウェルカメよっかいちとは、三重県四日市市楠町の吉崎海岸で、毎月第1日曜日朝8時から行われる環境保全活動です。清掃活動が約1時間、その後9時から自然に関する勉強会が実施されています。

砂浜には流木やごみが漂着している

当日は、日差しに恵まれ、風もなくとても良い気候。先月までの活動や直近1か月内で大雨や台風がなかったこともあり、漂着しているごみは少ないとのことでした。この日の活動としては、ゴミ拾いの他に、流木を集めて後に処理しやすいように砂浜に山にしていく作業。小さな流木は、後に土に還っていくそうですが、大きな流木は、分解に時間を要し植物の成長や動物の繁殖に影響を及ぼすため、人の手で取り除く必要があります。

海岸植物がない場所に流木を集める

ぱっと見た感じでは、大きなごみ等の漂着物は少なく美しい砂浜でしたが、よく見てみると砂浜の海岸植物の上に覆い被さるような形で、細かいプラスチックごみ、いわゆるマイクロプラスチックごみが絡まっています。また、大きな流木を移動させると細かな流木の間に細かいプラスチックごみが……。細かいプラスチックごみを見つけるのは至難の業。枝をつかってかき分けたりして、ごみを見つけるのはまるで宝探しのようです。

プラスチックごみが植物に覆い被さる 
流木を動かすとプラスチックごみが絡まっている
手裏剣のような形をしたマイクロプラスチックごみ

この日は約200人を超える参加者となったそうで、私たち日新火災の他にも企業として参加している方もいらっしゃいました。時間を忘れるくらい作業に集中した後は自然にまつわる勉強会です。10月25日に環境省により同海岸を含む国内約120カ所を民間団体などが生物多様性の保全に取り組む区域「自然共生サイト」として認定されたことを受けて、認定証のお披露目や、楠地区まちづくり検討委員会、NPO法人四日市ウミガメ保存会、四日市市の方から、それぞれ自然共生サイトに認定されるまでの取り組みや現在の吉崎海岸の保全状況等について説明がありました。

NPO法人ウミガメ保存会 下田会長より取り組みの共有

吉崎海岸では、2009年から始まった海岸清掃活動や外来植物駆除により、シロチドリなどの絶滅危惧種が目視で確認されています。シロチドリが戻ってきた要因は、植物が多く砂浜がなかったために産卵ができなかったものが、海岸清掃活動等の効果で砂浜が復活したことで産卵できるようになったということです。

おわりに

今回は“ウェルカメよっかいち”の活動に参加した様子を紹介しました。海岸清掃は、砂浜で足場が悪く想像以上に体力を消費しました。今回の活動を通じて、プラスチック問題について身をもって経験したと感じています。プラスチックは分解されません。マイクロプラスチックとはよく聞きますが、どれだけ細かくなってもまだ残る。こんなに細かいと動物が意図せず口にし、体内に取り込んでしまうわけだ…とやるせない気持ちになりました。一方で私たちも絶滅危惧種が生息している姿を目にすることができ、地道な活動を継続することが多様な生物との共生につながるんだと、明るい気持ちを持つことができました。

海岸清掃後に、ウミガメ保存会で活動する副会長山田さんへ取材させていただきました。取材の様子は後日記事にて発信させていただきます。

絶滅危惧種のヤマトマダラバッタを発見 
準絶滅危惧種のハマニガナの黄色い花が砂浜に顔を出す

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