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誰もが来やすい子ども食堂へ。宮城県の保険代理店・遠藤株式会社さんの取り組み

最近見聞きすることが増えた、「子ども食堂」。
子どもの貧困が問題になっていますが、なかには「身の回りでは困っている子どもを見かけない」「そんなにたくさん困っている子がいるの?」という疑問をお持ちの方もいるかもしれません。

今回お話を伺ったのは、日新火災の代理店で「遠藤株式会社」を経営されている遠藤ご夫妻。あることをきっかけに子ども食堂を始めたといいます。今回は、お二人のエピソードをはじめ、子どもたちの貧困問題や子ども食堂の実態についてご紹介。最後に、私たちにできることのヒントについてもお伝えします。

子ども食堂とは?

最近少しずつ増えている『子ども食堂』とは、どういう場所かご存知でしょうか?
家の事情で食事に困っている子どもに、無料か少額で食事を提供する場で、「地域食堂」「みんな食堂」という名称のところもあります。
認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえが2022年に実施した調査によると、全国の子ども食堂の数は2022年12月時点で7,331件となっており、コロナ禍においても毎年1,000か所以上のペースで増えていることがわかっています。

子ども食堂によりさまざまですが、子どもたちへの食事の提供のみならず、孤食の解消や食育などの役割も担っています。また、さまざまな学年の子どもたちや地域の人々が集い、世代を超えた地域交流が生まれるなど、「居場所」としての機能も果たしてきました。地域のボランティアや企業の支援により成り立っているケースも多いのが特徴です。

地域の子ども・地域の人たちが集まる場所を、ふるさとに

お話を伺った遠藤ご夫妻は、ご自身の子育てが一段落した後、親の面倒を見る必要があると感じ、高齢者住宅を作ろうと小学生時代を過ごした塩釜市に帰ってこられました。
「地元塩釜市の商店街にいるお年寄りは、我々が子どもだった時に迷惑かけた人たち。その人たちに恩返しをしたい」と感じた遠藤さんは、地域の子どもたちや高齢者が集まる場所を作ることで誰1人孤立することがなくなるのではないかと考え、塩釜市の助成金を活用し子ども食堂を始められました。
「ふるさとに帰って来られて嬉しく感じています」とお話されていた遠藤さんがとても印象的でした。

コロナ禍でスタートした子ども食堂

遠藤さんは、新型コロナウイルスが拡大していた2020年から子ども食堂をスタート。始めたばかりの頃は宣伝が思うようにいかず、地道に人脈をたどっていたようです。
その結果、多いときは40人の子どもたちが集まりましたが、現在は、新型コロナウイルス感染拡大対策のルールが整備されており、事前予約で20名までと人数を絞って開催しています。
月1回、日曜日に開催している子ども食堂は、開催の1か月前から予約が入るほど人気で、子どもたちにとって居心地の良い場所になっていることが伝わってきました。

子どもたちがお菓子の詰め放題をしている様子

学校でもなく、家でもない、第3の安心できる場所を提供したい

遠藤さんは、「子ども食堂=貧困家庭の子どもが来る場所」という意識はせず、そういったイメージ払拭のために、「誰でも利用できる平等の場所」を提供されています。
利用者側が「貧困家庭の子どもが来る場所」というイメージで、子ども食堂に行きづらいと感じさせないよう、イベントを開催し、「本当に困っている子」が子ども食堂に来るための心のハードルを下げる工夫をしているそうです。
例えば、楽器を作って子どもたちと演奏したり、映画鑑賞会をしたり……先日、我々がお邪魔した際はサステナすごろクイズを実施しました。

食事を提供することはコロナ禍で難しいため、感染防止対策をした上でお菓子のつかみ取りを開催していました。奥様は、「コロナが収まったら、料理提供もしたいですね。料理は、運営みんなでやっていきたいです。親がいると子どもも来やすい、そしてその友達も……どんどん輪が広がると感じています」と楽しみにされている様子でした。

本当に困っている子が来やすい場所にするためには、地域の人々に子ども食堂の存在を知ってもらい、「誰が行っても受け入れてもらえる地域のコミュニケーションの場」として認識してもらうことが必要だと感じました。

遠藤ご夫妻にインタビューをしている様子

子ども食堂で沢山の経験を

ある日、奥様が家の前でチラシを配布しているとき、「日曜にすることがないならおいで」と通りすがりの子どもに話しかけたら、「『日曜日はYouTubeを見て、寝る!』と言われた」と話していました。奥様はこの言葉に驚いたようで、人と触れ合う機会や場所がないのかもしれないと感じたようです。
「経済的な豊かさにかかわらず、小さいときにいろいろな体験をした子のほうが、逆境に立ち向かえるのではないかと感じています。子ども食堂を通していろんな体験をしてほしいですね」と遠藤さんは話されていました。

私たちにできること

最後に、「私たちにもできることは何か」とお伺いしました。遠藤さんは「何かボランティアしたいけど、何をしたらいいかわからないときは、市区町村のボランティア募集について見てみてほしい」とおっしゃっていました。
近所にボランティアを受け入れているところがあれば、実際に声を掛け、足を運んでみてはいかがでしょうか。


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