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地球や社会への配慮をしながら、旅行をしよう!サステナブルに観光を楽しむヒントとは

日常から抜け出し、気分をリフレッシュさせてくれる旅行ですが、「旅先では環境を考慮した行動を取るのが難しい」と言われていることをご存知ですか?例えば、「レジ袋や包装紙の辞退」「食品の無駄を減らす」といった行動は、日常生活では約7割の人が実践していますが、旅行中にはその数字が約4割まで減少してしまうそう。その理由としては、「旅行中は考えたくない/面倒だから」、「あらかじめ用意されているから」といった理由が挙げられます。

 この記事では、サステナブルに観光を楽しむためのヒントを探っていきます。


移動にかかわる環境負荷について知ろう

「飛び恥(Flight Shame)」という言葉を聞いたことはありますか?この言葉は、環境負荷が大きい飛行機に乗ることが地球温暖化に繋がることを現す言葉です。飛行機のCO2排出問題を踏まえて、鉄道などの他の移動手段を利用したり、環境負荷の低いルートを選ぶ航空会社を選んだりすることが推奨されています。

また、世界の航空会社は、環境に配慮した取り組みが求められており、いくつかの航空会社がその一環としてサステナビリティに力を入れています。例えば、航空業界では水素や食用油などの代替燃料に関する実験が進行中です。持続可能な航空燃料(SAF)は、ジェット燃料と比較して排出量を削減できるバイオ燃料のことです。しかし、SAFは高コストや原料不足、エネルギー密度が低いことが課題として挙げられ、まだまだ普及していません。SAFの普及のためには、政府や航空業界の支援が必要です。

旅先の地域の人々に想いをはせて、旅のプランを練ろう

まずは近場を旅する「マイクロツーリズム」を取り入れてみませんか?身近な場所を訪れることで、地元の文化や暮らしに触れることができます。そして、オンシーズンやピーク時を避けて旅先を選ぶことで、観光地の混雑を避けるだけでなく、地域の人々とより密接に交流できるでしょう。

おてつたび

“おてつだい”をしながら地域住民との関係を作り、その土地の魅力を発見することができます。農業や漁業、旅館、キャンプ場での手伝いなどをしつつ、魅力ある旅先を訪れることができるなんて新鮮ですよね。

牧野ガイドと道なき道をいく草原体験

熊本県阿蘇市にある「千年の草原」は、過疎化や人手不足により消滅の危機に瀕しています。しかし、その危機を打破するために、「牧野ガイドと道なき道をいく草原体験」が生まれました。「牧野ガイド」は、草原の安全・安心な保全と活用を目指し、草原の保護に関する厳格なガイドラインを遵守しながら、普段は立ち入りが許されないような地域にも参加者を案内してくれます。また、このツアーの参加代金の一部は、草原の保全活動に充てられ、野焼きなどの保全活動に貢献します。

 サステナブルな宿泊先を選ぼう

筆者撮影

サステナブルな取り組みをしている宿泊施設も増えてきています。筆者は昨年、京都河原町にある「GOOD NATURE HOTEL KYOTO」に泊まりました。「人にも、自然にも、いいものを。」というテーマを掲げ、様々な取り組みをしています。例えば、オリジナルタンブラーを全客室に配置することで、ペットボトルの使い捨てを抑えたり、アップサイクルされているカカオティーを飲むことが出来たり……。

「こういうのもあるんだ!」といろんな発見があり、サステナブルな取り組みを楽しみながら過ごすことができました。 

楽天トラベル

サステナブルな取り組みをしている宿泊施設を探す時、筆者が使っている旅行予約サービスは、『楽天トラベル』です。サイト上では、施設のサステナビリティへの取り組みが一目でわかる「サステナビリティアイコン」を表示させています。「廃棄物」「水資源」「エネルギー」「自然環境」「食」「伝統/歴史」「多様性」「地域貢献」の8つのカテゴリに分けて、サステナビリティへの取り組みを紹介しています。

さらに、サステナビリティへの取り組みが一定の基準を満たしている宿泊施設には「サステナブルトラベルバッジ」を付与しています。このようなアイコンやバッジがあることで、簡単にサステナブルな取り組みをしている宿泊施設を探すことができるのでオススメです。 

旅先でも、長く使えるもの・日常でも使えるものを選ぼう

旅行の準備中、必要な物を買い足すことも多いですよね。そんな時は、長く使える物や日常でも使える物を選んでみませんか? 

お気に入りのマイ○○を持って行こう!

例えば、マイ歯ブラシやマイアメニティキット(化粧品など)は、日常で使っている物なら安心ですし、廃棄を少なくすることに繋がります。マイバッグ・マイボトルは、プラスチックの消費を減らし、持続可能な環境に貢献します。 

サステナブルなスーツケース

サステナブルなスーツケースは、環境負荷を軽減しながらも耐久性や利便性を備えているものです。

例えば、ファクトリーブランド『y43』は、スーツケース本体シェルの製造過程で生じる端材を100%再利用したリサイクルシェルスーツケース「Glide(グライド)」を展開し、品質管理にも力を入れています。

おわりに

サステナブルに観光を楽しむヒントをご紹介しました。環境負荷を知った上で、悲観的になるのではなく、こういった工夫と創造力にあふれた旅行手段を使いこなして、旅先でしかできない素敵な体験をしていきましょう。



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